“彼方此方”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あちこち27.4%
あちらこちら20.1%
あっちこっち18.3%
かなたこなた15.9%
あなたこなた9.1%
あつちこつち6.1%
あつちこち0.6%
あつちこちら0.6%
あッちこッち0.6%
おちこち0.6%
(他:1)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“彼方此方”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
小田をだ彼方此方あちこちきぬたぬののなごりををしんで徜徉さまよさまに、たゝまれもせず
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今迄静かだった校舎内がにわかに騒がしくなって、彼方此方あちこちの教室の戸が前後してあわただしくパッパッとく。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
彼方此方あちらこちらの田圃に散らばって田の草を取っている娘達は、皆んな歌ったり巫山戯ふざけたり、大変な元気だった。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
中洲なかずくさへたところだのが、点々ぽつちり/\彼方此方あちらこちらくろずんで
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そして何となく今朝は、よろこびごとでもあるらしい生々いきいきした眸を、彼方此方あっちこっちへやって、
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐渡屋は無気味に鎮まり返って奉公人達は彼方此方あっちこっちに一と塊りになり、半分は眼顔で話して居りました。
その所を出て本堂の彼方此方かなたこなたを見廻って居りますと始めはそんなに思いませんでしたが非常に嫌な臭いがして居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
山側さんそくしようずる彼方此方かなたこなた中心ちゆうしんとして鎔岩ようがんなが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
語りながら、なお船楼のとばりのうちで、酒を酌み、またいかりを移し、彼方此方あなたこなた、夜明けまではと、探っていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それほど家中の者すべてが何へも手がつかない心地で、ただ彼方此方あなたこなた立評議たちひょうぎをつづけていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを厭がつてみのるは自分で本などを賣つて來てから、高價たかい西洋花を買つて來て彼方此方あつちこつちへ挿し散らしたりした。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
彼方此方あつちこつちの隙間から、白い眼で見送つたり覗いたりするのが、とげでも刺されるやうに、敏感な平次に感ずるのでした。
また彼方此方あつちこち五六けん立場茶屋たてばぢややもござりますが、うつくしい貴女あなたさま、たつた一人ひとりあづけまして、安心あんしんなは、ほかにござりませぬ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
氷屋が彼方此方あつちこちらで大きい声を出して客を呼んで居る中へ、屋台に吊つて太鼓を叩いて菓子うりが来た辻に留つて背の高い男と、それよりも少し年の上のやうな色の黒い女房にようぼとが、声を揃へて流行はやり歌をひとくさり歌つた。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そして夜に入ると、不気味さはいや増して、地獄の火みたいな赤い光が、五月の闇の彼方此方おちこちつづり出された。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と是から三八は先ず彼方此方そちらこちらを頼みちらかして歩くと、立引たてひきにア見得張みえばる商売ですから、あの人が幾許いくら出したから、まアわたしも幾許出そうと云うので、多分にお金が集って来ました。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)