“かなたこなた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼方此方97.4%
彼処此処2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目科も立留りてしば彼方此方かなたこなたを眺め居たるがやがて目指せる家を見出せし如く突々つか/\歩去あゆみさるにぞ藻西の家に入る事かと思いの外
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それへ答えるのではないが、すでに営中の彼方此方かなたこなたで、敵だッ、敵々ッ、と叫んでいるのが、耳には聞えているのに、なお、頭のどこかに
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白は彼女にいて居ることもありましたが、二人の食物を求めるために忙しくて、彼処此処かなたこなたをとびまわりました。彼女はもはや誰の顔を見ても見わけがつきませぬでした。
狂女と犬 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)