彼処此処かなたこなた)” の例文
旧字:彼處此處
白は彼女にいて居ることもありましたが、二人の食物を求めるために忙しくて、彼処此処かなたこなたをとびまわりました。彼女はもはや誰の顔を見ても見わけがつきませぬでした。
狂女と犬 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)