“あちらこちら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アチラコチラ
語句割合
彼方此方92.3%
彼処此処7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車の内でも角力の噂がされてゐたが、電車を下りてからも、彼方此方あちらこちらの店先で、誰れが負けたの勝つたのと、興ありげに語られてゐた。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
ソクラテスは鴆毒ちんどくおわったち、暫時の間は、彼方此方あちらこちらと室内を歩みながら、平常の如くに、門弟子らと種々の物語をして
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
着物はなし六百文の銭はさしが切れ、彼処此処あちらこちらへ散乱致して居りますのを拾い集めて漸く四百幾文いくら、五百に足りない銭を、これでも命の綱と思い、ずぶ濡れになって前橋の手前まで来ると
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)