“長生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながいき62.5%
ちょうせい14.6%
ながい10.4%
ながら4.2%
ちやうせい2.1%
ながきいのち2.1%
ながなり2.1%
のび2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白雪 ええ、うるさいな、お前たち。義理も仁義も心得て、長生ながいきしたくば勝手におし。……生命いのちのために恋は棄てない。お退き、お退き。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従って彼等が長生ちょうせいするには、苦悶の時を長からしむるまでのことで、祝すべきことではない、むしろ憐れむべきものである。
「ほんとうにかみながくおなりだこと。せめてもう二、三ねん長生ながいきをして、あなたのすっかり大人おとなになったところをたかった。」
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
汝深く我を愛しき、是またうべなり、我もし下界に長生ながらへたりせば、わが汝にあらはす愛は葉のみにとゞまらざりしなるべし 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
寒中雨雪うせつ歩行ありきひえたる人きふ湯火たうくわもちふべからず。おのれ人熱じんねつあたゝかならしむるをまつて用ふべし、長生ちやうせいの一じゆつなり。
アンキーゼが長生ながきいのちへし處なる火の島を治むる者の強慾と怯懦けふだと見ゆべし 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
長生ながなり冬瓜とうがんのようなボッテリとした馬鹿べらぼうな大きな顎のさきを撫でながら、ははあ、とかなんとか、のんびりと合槌をうっている。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
年輩四十幾干いくつ、骨格のたくましい、頭髪の長生のびた、四角な顔、鋭い眼、大なる鼻、一見一癖あるべき人物で、其風俗は官吏に非ず職人にあらず、百姓にあらず、商人にあらず
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)