“ながい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長居39.4%
永井15.2%
長生15.2%
長井12.1%
永居9.1%
永生3.0%
長寢3.0%
長座3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長居ながいはめんどうと思ったものか、阿修羅あしゅらのごとき剣幕けんまくで近く後日の再会を約すとそのまま傾く月かげに追われて江戸の方へと走り去ったのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
横浜の支店長の永井ながいとか、この田島とか、葉子には自分ながらわけのわからない苦手にがての人があった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そこであるとき、巫女みこんで、どうしたら自分じぶん長生ながいきができるだろうかとわれたのであります。巫女みこ秘術ひじゅつをつくしててんかみさまにうかがいをたてました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
長井ながいの山とおほりと見附と木戸でかこまれた袋のような中で、十三人の腰元が乗物もろとも煙のように消えうせてしまった。
決して恐るることはない。しかし、いつまでもここに永居ながいしてはお前のためにならぬ。早く行け。早う帰れ
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ヤレ錬金だの、仙丹だのと、金持ちになることと永生ながいきすることとを、セッセとお館に進めている、彼奴きゃつ決して方術師ではなく、精々のところ手品使い、初歩の忍術しのびの使い手に過ぎない。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この時に熊野の高倉下たかくらじ、一横刀たちをもちて、天つ神の御子こやせるところに到りて獻る時に、天つ神の御子、すなはちめ起ちて、「長寢ながいしつるかも」と詔りたまひき。
範宴は、長座ながいはばかって、師の居室いまを辞した。そして、廻廊をさがってくると
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)