“ちょうざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長座71.4%
稠座14.3%
聴座14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち今の事態を維持いじして、門閥の妄想もうそうを払い、上士は下士に対してあたかも格式りきみの長座ちょうざさず、昔年のりきみは家を護り面目めんもくを保つのたてとなり
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ソクラテスの容貌は、性来とはいいながら、すこぶる滑稽なもので、常に物笑いの種となっていた。特に、衆人稠座ちょうざの中に出ると、ただちつらの批評をされる。
ソクラテス (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
聴座ちょうざの人々のあいだに、そんなささやきがこそこそながれた。しかし、範宴の唇だけは誰よりも紅かった。そして一礼すると、その唇をひらいて、おもむろに小止観を講義して行った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)