“なが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナガ
語句割合
25.2%
22.0%
18.6%
18.3%
6.5%
6.3%
0.6%
0.5%
0.3%
0.2%
(他:19)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定雄は部屋の一隅に二枚に畳んで立ててある古い屏風びょうぶの絵が眼につくと、もう子供たちのことも忘れてながめ入った。
比叡 (新字新仮名) / 横光利一(著)
四方よも景色けしきながめてつたが、其内そのうちにネープルスかう燈光ともしびかすかになり
頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
座敷ざしきとほると、平岡は机のまへすはつて、なが手紙てがみけてゐる所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのものに脅えたような燃える眼は、奇異な表情をたたえていて、前になり後になり迷いながいてくるのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
そこまで余裕のある思ひりが、二人の間につくかどうかが疑問であるとき、お涌の髪に手を入れてやりながいた。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
が、姿すがたが、みづながれて、やなぎみどり姿見すがたみにして、ぽつとうつつたやうに
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ながるゝ血汐ちしほ兩眼りようがんるを、こぶしはらつて、キツと見渡みわたうみおも
亀岡氏は、師匠生前ながの歳月を丹精して集められたもの故、自分はこれを神仏へのお賽銭さいせんに使用するつもりである。
その声は、変に破れて浮ずったような喉声で、ながくきいているとひとりでに心が荒みながら沈んでゆくような気がするのである。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
(おお、その珠と見えたのも、大方星ほどの手毬だろう。)と、あのまたあおい星をながめて云うだ。けちりんも疑わねえ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少年はうしろむきに、山をながめて、おつきあいという顔色かおつき。先生の影二尺を隔てず、窮屈そうにただもじもじ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お嬢様には、生きながらえて遊ばさなければならぬ御仕事がある筈、私は御同宗の方々と焼かれて、重い罪を償います
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
見つかってしまえばそのものの云いなりになるより他に彼らの生きながらえる途はない。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
これはここへ来てからの、心覚えの童謡わらわうたを、明が書留めて朝夕ちょうせきに且つ吟じ且つながむるものだ、と宵に聞いた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かめす花見ても知れおしなべてめづるはすつる初めなりけり」という歌の心は、ながめは誠にどうも総々ふさ/\とした此の牡丹は何うだい
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
腕拱うでこまぬいて、一心いつしん鐵檻車てつおりぐるま運轉うんてんながめてつたが、たちま大聲たいせい
武村兵曹たけむらへいそうわたくしとは、ぼうだつして下方したながめたが、かぜみなみからきたへと
草刈くさかりながに、子供こどもて、去年きよねんくれ此處こゝ大穴おほあなけたのは
すすぎのながぢあがる
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
この雪で暫く登山の見込も絶えたので、多摩川上流の峡谷の雪景をながめながら丹波山に下って一泊し、翌日上野原に出て帰京した。
初旅の大菩薩連嶺 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
在木ありきえだ色鳥いろどりながごゑするながさを、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
※別橋からながむる※別川の川床荒れて水の濁れるに引易ひきかえ、斗満川の水の清さ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おもむろに庭樹をながめて奇句を吐かんとするものは此家の老畸人、剣をなでし時事をうれふるものは蒼海、天を仰ぎ流星を数ふるものは我れ、この三箇みたり一室に同臥同起して、玉兎ぎよくと幾度いくたびけ、幾度か満ちし。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
やがてながに出て洗いおけを持って来るときは、お湯に逆上のぼせてふらふらしたが、額を冷水で冷したり、もじもじしているうちになおった。
快走 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふうちゃんの首のところには、おできも傷もなかったようですわ、あの日のおひるっころ、ふうちゃんと蛇骨湯じゃこつゆへ一緒に入ったんですがそのときお互様たがいさまに、ながしっくらをしたんですのよ。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と思うと、袖を斜めに、ちょっと隠れたさまに、一帆の方へ蛇目傘ながらほっそりしたせなを見せて、そこの絵草紙屋の店をながめた。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後へ立淀んで、こなたをながめた書生が、お妙のその笑顔を見ると、崩れるほどにニヤリとしたが、例の羽織の紐を輪なりって、格子を叩きながら、のそりと入った。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ツギツギグサ 紀州那賀なが
徳島県那賀なが郡富岡町福村
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
御存知の通り文三は生得しょうとくの親おもい、母親の写真を視て、我が辛苦を艱難かんなんを忍びながら定めない浮世に存生ながらえていたる、自分一個ひとりため而已のみでない事を想出おもいいだし、我と我をしかりもし又励しもする事何時も何時も。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「いずれから行くも、落会う先は、さい、千曲の流水ながれを遠からず、川中島のあたりと知れ。十六日の夕までには、謙信はかならずそこに着陣せん。べつの道を行く者共も、その時刻におくるるな」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東雲しののめさんのきッさんは今日も流連ながすんだッてね」と、今一人の名山めいざんという花魁が言いかけて、顔を洗ッている自分の客の書生風の男の肩を押え、「お前さんもかえらないで、夕方までおいでなさいよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
私と、アヤ子の二人が、あのボートの上で、附添いの乳母ばあや夫妻や、センチョーサンや、ウンテンシュさん達を、波にさらわれたまま、この小さな離れ島にながれついてから、もう何年になりましょうか。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すらりと目をながして、滑かに伸ばす手の方へ、印度人がかくれると、
必ず、動物的の愛なんぞは何処かの隅にそっしまって置き、例の霊性の愛とかいうものをかつだして来て、薄気味悪い上眼を遣って、天から振垂ぶらさがった曖昧あやふやな理想の玉をながめながら、親の権威を笠にかおをして笠にて、其処ン処は体裁よく私を或型へ推込おしこもうと企らむだろう。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
びんすこし白んで、悦ばしそうに貞之進を諦視ながめ、一旦思込んだ修行のり遂げるまでは、決して費用をおしむ所存はなく、そうかと云ってお前を危ぶむではないが、今年ばかりは学資もたいていではない
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
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