“流産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りうざん40.0%
ちあれ20.0%
なが20.0%
ながれ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時分じぶん夫婦ふうふ活計くらしくるしいつらつきばかりつゞいてゐた。宗助そうすけ流産りうざんした御米およねあをかほながめて、これ必竟つまり世帶しよたい苦勞くらうからおこるんだとはんじた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「これなるは流産ちあれめ。」と喉の小舌ひこ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
……むなよ、ひそかに水にして、流産ながしてくれよ……と、泣いていいふくめ、江戸のやしきより水戸の三木仁兵衛みきにへえが家に身を預けられたものじゃ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口がえる将来を案じて、出来ることなら流産ながれてしまえばいがと不養生のありたけをして、板の間にじかに坐ったり、出水でみずの時、股のあたりまである泥水の中を歩き廻ったりしたにもかかわらず
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)