“流眄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながしめ81.5%
しりめ14.8%
しりめづかい1.2%
りうべん1.2%
りゅうべん1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一遍、さも育ちきった若者らしく、じろりと私に流眄をくれ、かたりと岡持をゆすりあげ、頓着かまいのない様子で又歩き出す。
小景:ふるき市街の回想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それを聞いて、フト振向いた少年の顔を、ぎろりと、その銀色の目で流眄にかけたが、取って十八の学生は、何事も考えなかった。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とちょいちょい、新聞を見るようにしては、お妙の顔を伺い伺い、嬢があらぬ方を向いて、今は流眄もしなくなったので、果は遠慮なくめていたのが、なえた様な声を出して
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それがつまらぬ流眄は不用意だつた。女事務員二人、年中無休のおしやべり。お次は完全な暇潰し、繧緻自慢、歩度は緩。かうして眺めてゐると、この種の自慢の鼻つぱしは、案外その数が多い。
銀座街頭 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
これも全身の姿勢に軽微な平衡破却が必要であったのと同じ理由から理解できる。眼については、流眄が媚態の普通の表現である。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)