流眄しりめづかい)” の例文
とちょいちょい、新聞を見るようにしては、お妙の顔を伺い伺い、嬢があらぬ方を向いて、今は流眄しりめづかいもしなくなったので、果は遠慮なくながめていたのが、なえた様な声を出して
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ええ、」とばかりで、お妙は俯向うつむいて、瞬きしつつ、流眄しりめづかいをするのであった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)