“ながしめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
流眄68.8%
流盻12.5%
秋波10.0%
流瞥2.5%
流目1.3%
流眸1.3%
流観1.3%
眄目1.3%
顧眄1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の名を聞ける宮の如何いかに言ふらん、と唯継はひそかに楽み待つなる流眄ながしめを彼のおもてに送れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
老人は、皺だらけの顔を笑みくずして腰をのばすと、可愛くてたまらないというふうに、馬のほうへ流眄ながしめをつかいながら、
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彈奏だんそうあひだ始終しゞうピアノだいうへから聽集きゝてかほ流盻ながしめ
魚屋の言葉を真実だとすると、擁剣蟹は白熱した太陽の正視を怖れているのみならず、また青白い満月の流盻ながしめをすらも嫌がっているのだ。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
それは美しい女であったが、珏の方を見てにっと笑って、何かいいたそうにしたが、やがて秋波ながしめをして四辺あたりを見た後にいった。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そして、月の秋波ながしめがあの絶壁の上の音楽堂に注がれた時、どんなにあの白い建築が、方解石のように美しく、形よく見えることだろう。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
染之助の信乃は、相手の犬飼現八いぬかいげんぱちと、烈しい立ち廻りをしながら、すきのあるごとに私の方へ、燃ゆるような流瞥ながしめを送っているのですよ。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
時には蠱惑的の流瞥ながしめさえして、男達と何んのわだかまりもなく、時にはほとんど性的の方で、無道徳だと思われる程にも、自由に大胆に話し振舞い、それが普通だとしている様子は、むしろ私には快い
玩具店を張る老婦も、神前にぬかずく商人風の男も、袋物店の娘に流目ながしめを投げてゆく若者も、すべて神の使わしめの鳩のように、何の悩みもなく、無心の中に春の恵みを祝福しているのだった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
千々岩は黙然としいる武男を流眸ながしめに見て、「○○○○、確か青物町あおものちょうの。あれは一時もうかったそうじゃないか」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「皇后を迎へた王と市民の喜びの流観ながしめは、俺の方にも見せて呉れるだらう、ちよつとぐらゐ。」こんなことを思つた。
闘戦勝仏 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
しばらくはそのまゝでたがつひ辛棒しんぼうしきれなくなり、少年こども眄目ながしめちゝを見て、にぶこゑ
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
宇宙の大法則に引きずられて彼は今こゝに衆人の冷たい顧眄ながしめを慕うて来た。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)