顧眄ながしめ)” の例文
只無智無自覚である此女にも、孤独の寂しさに堪へることの出来ない本能的慾望が、盲目ながらも根強く働いて居た。宇宙の大法則に引きずられて彼は今こゝに衆人の冷たい顧眄ながしめを慕うて来た。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)