“しりめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尻目50.6%
後目19.5%
流眄15.6%
尻眼7.8%
流盻5.2%
後眼1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は老母(ばあ)さんのぶつぶつ言っているのを尻目(しりめ)にかけながら座敷に上って喪心したようにどかりと尻を落してぐったりとなっていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
艶然(えんぜん)として微笑みながら、舞衣姿(まいすがた)のまま酌をしようとするお春を後目(しりめ)にかけて、呉羽之介は不機嫌に、震える声で言うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
蝦蟇法師は流眄(しりめ)に懸け、「へ、へ、へ、うむ正に此奴(こやつ)なり、予が顔を傷附けたる、大胆者、讐返(しかえし)ということのあるを知らずして」傲然(ごうぜん)としてせせら笑う。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よし子は顔を画に向けた儘、尻眼(しりめ)に三四郎を見た。大きな潤(うるほひ)のある眼(め)である。三四郎は益(ますます)気の毒になつた。すると女が急に笑ひ出した。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何処(どこ)までも人(ひと)を凌(しの)いだ仕打(しうち)な薬売(くすりうり)は流盻(しりめ)にかけて故(わざ)とらしう私(わし)を通越(とほりこ)して、すた/\前(まへ)へ出(で)て、ぬつと小山(こやま)のやうな路(みち)の突先(とつさき)へ蝙蝠傘(かうもりがさ)を差(さ)して立(た)つたが、其(その)まゝ向(むか)ふへ下(お)りて見(み)えなくなる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
後眼(しりめ)に掛(かけ)憑司は役人に向ひ御覽の通り飛石は血だらけに候と申す言葉に終ひに役人上意(じやうい)の聲(こゑ)と諸共(もろとも)に縛(いまし)めける傳吉大いに驚き私し身に取(とり)犯(をか)せる罪は決(けつ)してなしと言ひけれども捕方(とりかた)は耳にも掛(かけ)ず申し分あらば奉行所(ぶぎやうしよ)に於て申すべしと傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)