“後目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しりめ93.8%
パツス6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、逃げなだれた泊兵はくへいぜい後目しりめに自陣の方へ帰りかけるところだった。——それを見ると、休んでいた林冲がまた馬を躍らせて来て。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
艶然えんぜんとして微笑みながら、舞衣姿まいすがたのまま酌をしようとするお春を後目しりめにかけて、呉羽之介は不機嫌に、震える声で言うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
無智と卑しさを底の底までさらけだしたギスばった調子で、「三十五トラント・サン……ノアール……奇数アンペア……後目パツス……」
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)