“決”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつ33.3%
き22.2%
けっ15.0%
きま15.0%
け4.4%
さだ2.8%
きは1.1%
けつし1.1%
ぎ0.6%
きむ0.6%
きめ0.6%
けツ0.6%
さ0.6%
さだま0.6%
つ0.6%
わか0.6%
キマ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そら雲(くも)が日(ひ)を隱(か)くした! 薄(うす)い影(かげ)が野(の)の上(うへ)を、海(うみ)の上(うへ)を這(は)う、忽(たちま)ち又(また)明(あか)るくなる、此時(このとき)僕(ぼく)は決(けつ)して自分(じぶん)を不幸(ふしあはせ)な男(をとこ)とは思(おも)はなかつた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『お前も決(き)めたら、一緒に行くのす。』と言つて、お八重は輕く笑つたが、『そだつけ、大變だお定さん、急がねえばならねえす。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「うん、けれどもカムパネルラなんか決(けっ)して言(い)わない。カムパネルラはみんながそんなことを言(い)うときはきのどくそうにしているよ」
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「ではあなたの意志一つであなたの運命も決(きま)ります。」と彼は云つた。「私の手も、心も、所有物全部の分前(わけまへ)もあなたに捧げます。」
究竟(つまり)名義だけあれば宜(よろし)いので、私の方では十分貴方を信用してをるのですから、決(け)してその連帯者に掛らうなどとは思はんのです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
頂にいたりて超然として一眸(いちぼう)のもとに瞰下(みおろ)さば、わが心高きに居て、ものよく決(さだ)むるを得べしと思いて、峰にのぼらむとしたるなり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そへて梟(ふくろふ)の叫(さけ)び一段(いちだん)と物(もの)すごしお高(たか)決心(けつしん)の眼光(まなざし)たじろがずお心(こゝろ)怯(おく)れかさりとては御未練(ごみれん)なり高(たか)が心(こゝろ)は先(さき)ほども申(まを)す通(とほ)り決(きは)めし覺悟(かくご)の道(みち)は一(ひと)つ二人(ふたり)の身(み)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ここに於て雲飛(うんぴ)は初(はじめ)て此(この)老叟(らうそう)決(けつし)て唯物(たゞもの)でないと氣(き)が着(つ)き、無理(むり)やりに曳張(ひつぱつ)て家(うち)へ連(つ)れ歸(かへ)り、跪(ひざまづ)いて石(いし)を求(もと)めた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
いるに違いないとひとり決(ぎ)めをした自分の妄想(もうそう)が破れたという気は少しも起こらないで、確かにいたものが突然溶けてしまうかどうかしたような気味の悪い不思議さに襲われた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
あたかも學士が、師の問を發(おこ)すを待ちつゝ、これを論(あげつら)はんため——これを決(きむ)るためならず——默(もだ)して備を成すごとく 四六—四八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
また趣味の相違が原因だと決(きめ)る前に、その趣味とはどんなものか、それを質(ただ)す必要があるかと存じます。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
彼れは快よく瞑する事が出來ると遺書にも有つたと言ふでは無いか、彼れは潔よく此世を思ひ切つたので、お前の事も合せて思ひ切つたので決(けツ)して未練は殘して居なかつたに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼は眦(まなじり)を決(さ)きて寒慄(かんりつ)せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わが心は決(さだま)らで、とこうしてその橋の袂(たもと)まで来(きた)りたり。ついでなればと思いて渡りぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勝負決(つ)いた!
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「手前達こそ俺達を馬鹿にしてゐやがつたんだ。畜生奴、女と、事が決(わか)れば、もう此方のものだ。」
風俗(クニブリノ)諺、風俗ノ説、或は単に風俗とも書いて、幾らも出て来るものが、このことわざである。かうした国の讃詞、神の讃詞には、必ず決(キマ)つた詞句があつた。
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)