“決然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつぜん50.0%
きっぱり18.8%
きつぱり12.5%
いよいよ6.3%
きつかり6.3%
しつかり6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおロケット! どうしたかリーマン博士! 彼はわれわれをこの艇内に押籠おしこめて、地球を後に決然けつぜん大宇宙へ飛ぼうとするのだ!
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
代議士は再び彼女のそばに来てなおも卓を叩きつつ何事かささやいている。女は断然かしらを振ったが彼がなお執拗に云うや、足をもって床を踏み鳴らしつつ、ルパンにも聞き取れるほどの声で決然きっぱりと云った。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
あはしては百年めといふ者サアなにも彼も決然きつぱりと男らしく言て仕舞しまへいふにぞ段右衞門コレ汝ぢは跡方あとかたないこしらへ事を言かけ我につみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何と就かずに段々言延いひのばして御座いましたのを、決然いよいよどうかと云ふ手詰てづめはなし相成あひなりましたので。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
兎も角も明日決然きつかりした返事をすると言つて置いて、も一人お末といふ娘にも勸めようと言ふお八重の言葉には、お末の家が寡人ひとすくなだから勸めぬ方が可いと言ひ
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
兎も角も明日決然しつかりした返事をすると言つて置いて、も一人お末といふ娘にも勧めようかと言ふお八重の言葉には、お末の家が寡人ひとすくなだから勧めぬ方が可いと言ひ
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)