“きっぱり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
判然36.4%
断然27.3%
決然27.3%
明確9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
判然きっぱり言う。その威儀が正しくって、月に背けた顔があおく、なぜか目の色が光るようで、うすものしまもきりりと堅く引緊ひきしまって、くっきり黒くなったのに、悚然ぞっとすると、身震みぶるいがして酔がめた。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
断然きっぱりとお照のいい消したる時、遠く小銃のようなる音の何処いずくともなく聞えて、そがひびきにやかすかに大地の震うを覚えぬ。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
何という皮肉の言葉ぞ、今の自分ならば決然きっぱり
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「奇麗でした」と女は明確きっぱり受け留める。あとから
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)