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判然
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きっぱり
ふりがな文庫
“
判然
(
きっぱり
)” の例文
肉は
干
(
ひから
)
び、皮
萎
(
しな
)
びて見るかげもないが、手、胸などの
巌乗
(
がんじょう
)
さ、
渋色
(
しぶいろ
)
に
亀裂
(
ひび
)
が入つて
下塗
(
したぬり
)
の
漆
(
うるし
)
で固めたやう、
未
(
ま
)
だ/\目立つのは鼻筋の
判然
(
きっぱり
)
と通つて居る
顔備
(
かおぞなえ
)
と。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
判然
(
きっぱり
)
言う。その威儀が正しくって、月に背けた顔が
蒼
(
あお
)
く、なぜか目の色が光るようで、
羅
(
うすもの
)
の
縞
(
しま
)
もきりりと堅く
引緊
(
ひきしま
)
って、くっきり黒くなったのに、
悚然
(
ぞっと
)
すると、
身震
(
みぶるい
)
がして酔が
醒
(
さ
)
めた。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、江戸ッ
児
(
こ
)
だ。」と誰かの
声色
(
こわいろ
)
で、
判然
(
きっぱり
)
となる。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渠は
判然
(
きっぱり
)
とものいえり。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“判然”の意味
《名詞》
判然(はんぜん)
はっきりとよくわかること。
《形容動詞》
はっきりとよくわかるさま。
(出典:Wiktionary)
判
常用漢字
小5
部首:⼑
7画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“判”で始まる語句
判
判明
判官
判断
判斷
判切
判事
判人
判別
判定