“亀裂”のいろいろな読み方と例文
旧字:龜裂
読み方(ふりがな)割合
きれつ44.3%
ひび41.8%
ひゞ5.1%
さけ1.3%
ひびあと1.3%
ひびい1.3%
ひわれ1.3%
ひヾ1.3%
ギャップ1.3%
クレヴァス1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“亀裂”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語26.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
まず、目についたのは、恐ろしいアスファルト路面の亀裂きれつだ。落ちこめば、まず腰のあたりまではまってしまうであろう。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その管は当時既にはなはだしく亀裂きれつや割れ目がはいっていて、その後くずれ落ちてしまったが、今日でもなお跡が見えている。
どこがどう押されてか、てかてかの軽い鋳型いがたに、ところどころ凸凹ができ、亀裂ひびがはいり、ぱくりと口をあくのである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
お岩は苦しい体をひきずるようにして、台所から亀裂ひびの入った火鉢を出して来た。そして、それに蚊遣りをしかけながら宅悦を見た。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
亀裂ひゞはいつたかべ仰向あふむいたかたちなんぞあんま気味きみいものではなかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
晴代は所詮しよせん駄目だといふ気がしたが、それも二人の大きな亀裂ひゞであつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
甃石しきいし亀裂さけている個所もあり、玄関へ上る石段の磨滅すりへっている家もあったが、何処の家にも前世紀の厳めしいポーチと、昔の記憶を塗込めた太い円柱まるばしらがあった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
大紙屋の白壁蔵の壁には大きな亀裂ひびあとがあって、反対の算盤屋そろばんやの奥蔵は黒壁で、隅の方のこんもりした竹がすずしく吹いている。
そのうち冬はまったきまでに、この巷の公園の樹の肌に凍えつき、安建築を亀裂ひびいらせるような寒さを募らした。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
書斎も母屋おもやも壁の亀裂ひわれもまだ其ままで、母屋に雨のしと降る夜はバケツをたゝく雨漏りの音に東京のバラックをしのんで居ます。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
書院の庭の、此頃のひでり亀甲形きつかふがた亀裂ひヾつた焼土やけつちを踏んで、空池からいけの、日がつぶす計りに反射はんしやする
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
二人の間には、大きな亀裂ギャップが口をあけ始めていた。
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ガイヤアルは亀裂クレヴァスの上にかかった薄い氷の橋を、ほじくり返しかき廻し、雪か氷か確かめては渡ってゆく。
この亀裂クレヴァスに落ちたが最後、二度とこの世の光りは見られない。