“磨滅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まめつ90.5%
すりへ4.8%
すりへら4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試験制度は、全く、彼等の想像力と空想力と冒険的精神を磨滅まめつさしてしまう。学校へはいると、もう子供の喜びは奪われてしまうのだ。
子供は虐待に黙従す (新字新仮名) / 小川未明(著)
甃石しきいし亀裂さけている個所もあり、玄関へ上る石段の磨滅すりへっている家もあったが、何処の家にも前世紀の厳めしいポーチと、昔の記憶を塗込めた太い円柱まるばしらがあった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
あの時を経て無意味になるほど磨滅すりへらされたような言葉の陰に、それを歌った昔の人の隠された多くの心持がしみじみと忍ばれて来た。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)