“甃石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきいし61.1%
いしだたみ16.7%
いし5.6%
いしだゝみ5.6%
たたみいし5.6%
ペイヴメント5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒の肘木ひじきや屋根裏もなかなか面白い。煉瓦れんが甃石しきいしもいいものだね。台湾に住めばこういううちに住みたくなるのが当然なんだがなあ。
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
數千の鴿はとは廣こうぢを飛びかひて、甃石いしだたみの上に𩛰あされり。
はじまりはお屋敷そとを槍持六尺棒持を連れて見廻らんければなりません、槍持は仲間部屋ちゅうげんべやから出ます、棒持の方は足軽部屋からて、甃石いしの処をとん/\とん/\たゝいてるく
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さうして魚市場の閑な折々をり/\は、血のついた腥くさい甃石いしだゝみの上で、旅興行の手品師が囃子おもしろく、咽喉を眞赤にけては、激しい夕燒の中で
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
長い廻廊ギャラリイに足踏みもならぬほど、うずたかく盛り上ったように、谷の中は、破片岩が一杯で、おのずと甃石たたみいしになっている、うろこがくっついているのかとおもう、赤くぬらくらしたのもあれば
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
暫くの間、私は甃石ペイヴメントの上を歩いた。しかし微かに匂ふよく知つた匂ひ——葉卷のである——がどこかの窓から流れて來た。見ると書齋の窓が手の幅位開いてゐる。