“鴿”の読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はと100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鴿はとの面をもてる者に蛇の心あり、美はしき果実に怖ろしき毒を含めることあり、洞にちかづけば※蛇げんじやちつし、林に入れば猛獣遊ぶ。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
北欧セービュルクの物語に、一僕銀白蛇の肉一片を味わうや否や、よく庭上の鶏やあひる鴿はとや雀が、その城間もなく落つべき由話すを聴き取ったとあり。
鴿はとになってそれから星になったといわれる七人娘のプレヤディース、金牛角上のアルデバラン、五星井にあつまって漢の高祖が天下を取って以来縁起の好い双子座のカストルとポラックスは勿論
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その言う通りに切り開いて、二めんの琵琶の胴を作らせたが、そのおもてには自然に白い鴿はとがあらわれていて、羽から足の爪に至るまで、巨細こさいことごとく備わっているのも不思議であった。
汝王たるを望まば所用ありとて竜猛にその頭を求めよ慈悲深厚な菩薩故決して辞まぬだろと勧めた、穉子寺に詣り母の教えのごとく如来の前生身を授けて獣に飼い肌をいて鴿はとを救うた事など例多く引いて
以前会館の中に住んでいた時、大きなえんじゅの樹の下に鴿はとの毛が散り乱れていた。
兎と猫 (新字新仮名) / 魯迅(著)
評議まちまちの結果、ついにその殿堂の戸をあけて見ることになった。幾人の僧が忍び寄って、そっと戸をあけると、果たして堂内に人の影はみえなかった。七羽の鴿はとが窓から飛び去って、空中へ高く舞いあがった。
その時鴿はと来ってかかる骨肉間の婚媾はよろしからずといったところで仕方がないから、一旦離別して互いに今までのと人を替えて婚姻すれば構いなしと教えたと(スキートおよびブラグデン、巻二、頁二一八)。
その前に三動物を画き、鴿はとは多貪染、蛇は多嗔恚しんに、豕は多愚痴を表わす。
このゆえへびのごとくさとく、鴿はとのごとく素直すなおなれ。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)