“鷺”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さぎ99.0%
わし1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上下こぞって息をつめて見ていたさぎは、羽を広げて飛び立ちそうに見えたが、そのまま黒ずんだ土の上に、綿一つまみほどの白い形をして残った。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
えだ々のなかの水田みづたみづがどむよりしてよどむでるのに際立きはだつて真白まつしろえるのはさぎだつた
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
満天星どうだんだの這い松だのの、潅木類は地面を這い、さぎうずらきじふくろたかわしなどの鳥類から、栗鼡りす
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつか榊原家から出たという武蔵のさぎの図にも、鷺のひとみにほんのわずかではあるが、あいの淡彩が点じてあったということも聞いている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
びッくりさせる、不粋ぶすいなやつ、ギャーッという五さぎの声も時々、——妙に陰気いんきで、うすら寒い空梅雨からつゆの晩なのである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後年のベートーヴェンが、粗野な窮惜大きゅうそだいとして終始し、——くしけずらぬ獅子の髪、烱々けいけいたるわしの眼、伸び放題の不精髯ぶしょうひげ
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)