“鸛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうのとり25.0%
こふ20.8%
こう16.7%
こうづる12.5%
かん8.3%
こふのとり8.3%
かうのとり4.2%
こふづる4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おゝ、何といふ厳かなお姫様の御入来であらうよ。あなたの頭上には金色の後光が燦然と輝き、何処からともなくこうのとりの翼の音が聞えるやうだ。」
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
小さな池に住んでいました一匹の亀が、その池に時々来る二羽のこうのとりから、いろいろ旅の面白い話をきかされて、自分でも空を飛んでみたくなりました。
文学以前 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
と云いつづけるので、「来ました」と云うのが「生れました」と云う意味であることが察しられたが、西洋では、赤ん坊はこうのとりくわえて来て木の枝に置いて行くのだと云う風に子供に教えると聞いていたのに
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
市廳の大時計のまはりに羽搏はばたきするこふの鳥は頸を中天にさし延ばして雨の水玉を喙に受けてる。
ハルレム (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
「それはね、遠くの遠くの方からこふの鳥が銜へて來て、うちの煙突の中に落して行つたのです。」
貝殻追放:016 女人崇拝 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
こふとりは首をまはして鳴く。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
各種もろもろからすたぐい鴕鳥だちょうふくろかもめ雀鷹すずめたかたぐいこうさぎ、白鳥
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
 お天気のいい朝こうの鳥が小さい私をオパール色の宮殿から母さんの膝につれて来たんです。
旅人 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
皆さんが多分おどろかれるだろうと思うのは、この慶長の大火事のころまでは、江戸の市中には棟の高い大きな家が多く、そのてっぺんにはとびだのさぎだの、またこうの鳥だのの、巣をくったのが見られたということである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ひっきりなしに肩をそびやかしているこうづる(しまいに、そのしぐさはなんの意味もないことがわかる)。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
たとへばこうづるの雛、飛ぶをねがひて翼をあぐれど、巣を離るゝの勇なくして再びこれを收むるごとく 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ねずみの穴の前に張番はりばんをしているこうづるのように動かずにいるのね。
済南さいなん府の学堂、文昌閣ぶんしょうかくの家の棟に二羽のかん雁鴻がんこうの一種である)が巣を作っていた。
前の欧州大戦のとき、義勇飛行将校を志願して有名なギヌメールのシゴイニュ(こうのとり)隊へ入り、戦闘機に乗って十何機とか敵機を撃墜したそうで、シゴイさんのかん一という名は鸛部隊の〈鸛〉からとったんだそうだ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「わしは、今これを服さうとしてゐるのだ。次の瞬間には、わしの身体はこふのとりのやうにふはりと空高く舞ひ揚ることができるのだ。大地よ。お前とは久しい間の……」
春の賦 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
こふのとりの雛の笑ふやうな声もするのだ。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「わしは、今これを服さうとしてゐるのだ。次の瞬間には、わしの身体はかうのとりのやうにふはりと空高く舞ひ揚がることができるのだ。大地よ。お前とは久しい間の……」
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
餌を雛に與へ終りてこふづる巣の上をめぐり、雛は餌をえてその母を視るごとく 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)