“鸛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうのとり25.0%
こふ20.8%
こう16.7%
こうづる12.5%
かん8.3%
こふのとり8.3%
かうのとり4.2%
こふづる4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おゝ、何といふ厳かなお姫様の御入来であらうよ。あなたの頭上には金色の後光が燦然と輝き、何処からともなくこうのとりの翼の音が聞えるやうだ。」
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「それはね、遠くの遠くの方からこふの鳥が銜へて來て、うちの煙突の中に落して行つたのです。」
貝殻追放:016 女人崇拝 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
そのてっぺんにはとびだのさぎだの、またこうの鳥だのの、巣をくったのが見られたということである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たとへばこうづるの雛、飛ぶをねがひて翼をあぐれど、巣を離るゝの勇なくして再びこれを收むるごとく 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
済南さいなん府の学堂、文昌閣ぶんしょうかくの家の棟に二羽のかん雁鴻がんこうの一種である)が巣を作っていた。ある日、それが西の郊外を高く飛んでいると、軍士の一人が矢を射かけて、その一羽のはぎにあたった。
「わしは、今これを服さうとしてゐるのだ。次の瞬間には、わしの身体はこふのとりのやうにふはりと空高く舞ひ揚ることができるのだ。大地よ。お前とは久しい間の……」
春の賦 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「わしは、今これを服さうとしてゐるのだ。次の瞬間には、わしの身体はかうのとりのやうにふはりと空高く舞ひ揚がることができるのだ。大地よ。お前とは久しい間の……」
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
餌を雛に與へ終りてこふづる巣の上をめぐり、雛は餌をえてその母を視るごとく 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)