“済南”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいなん57.1%
せいなん14.3%
チヒナン14.3%
チーナン14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけても、陣中常に赤い甲冑を着て通った武騎校尉曹操そうそうも、功によって、済南さいなん(山東省・黄河南岸)のしょうに封じられたとのことであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慨世のなげき、憂国の涙、二人あいして、泫然げんぜんとして泣きしが、すなわち酒をみてともちかい、死を以て自ら誓い、済南せいなんはしりてこれを守りぬ。景隆ははしりて済南にりぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
済南チヒナンは、実に天下の要衝である。陸は南北の中間に位置し、海には、渤海の南半を抑制し、一呼して立てば、天津、北京の形勢を扼することが出来る。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
金は屹度きっとそこから出ていると思っているので、一二度利あげをしたままでそのままにしてあったところで、済南チーナンに往って商売をしていた兄から、支那しなの動乱で商売も面白くないから
白っぽい洋服 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)