“済寧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいねい50.0%
さいねい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月、燕王河にしたがいて南す。盛庸兵を出して後を襲いしが及ばざりき。王遂に臨清りんせいに至り、館陶かんとうたむろし、つい大名府たいめいふかすめ、転じて汶上ぶんじょうに至り、済寧せいねいかすめぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
方孝孺は如何いかなる人ぞや。孝孺あざな希直きちょく、一字は希古きこ寧海ねいかいの人。父克勤こくきん済寧せいねい知府ちふたり。治を為すに徳をもととし、心をくるしめて民のためにす。田野でんやひらき、学校を興し、勤倹身を持し、敦厚とんこう人を待つ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この大円和尚は、北京ほっけい大名府だいみょうふの、龍華寺りゅうげじのお坊さんである。たまたま行脚に出て済寧さいねいへ行く途中、梁山泊の近くにかかり、われて、これへ来ていた者だが。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)