“掠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かす92.8%
さら4.1%
かすむ0.6%
かすめ0.4%
0.4%
カス0.4%
から0.2%
0.2%
0.2%
かそ0.2%
くす0.2%
ぬす0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水面をめてとぶ時に、あの長い尾の尖端が水面をでて波紋を立てて行く。それが一種の水平舵のような役目をするように見える。
浅間山麓より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「ばかなやつだ」と六郎兵衛は手酌で飲んだ、「ちょっと油断をしてみろ、一ノ関がすぐにってゆくぞ、きさまは頭の悪いやつだ」
神事をはれば人々離散して普光寺に入り、棄置たる衣類懐中物をるに鼻帋一枚だにる事なし、れば即座神罰あるゆゑなり。
連て殺されたなどと然樣に自由にと思ふか公儀んとする横道者めコリヤ安五郎一應白妙が事故を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「これは藪という旗本の宝、木曽街道の松並木で私の相棒がりました」
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ソノ後、海内一ニスルコト三年、又モ獼猴(さる)ノゴトキ者、天下ヲムルコト三十余年、始メテ、大凶変ジテ一ニ帰セム
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岩角に突っ張った懸命のを収めて、肩から斜めに目暗縞めた細引縄に、長々と谷間伝いを根限り戻り舟をいて来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「我は宝剣と玉をった。」
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
敬太郎は主人一人の眼をすめるのにさえ苦心していたところだから、この上下女に出られてはわないと思って、いやしいと云いながら、自分で下駄箱のを上げて、早速靴を取りおろした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「その御子を取らむ時に、その母王をもひ取れ。御髮にもあれ、御手にもあれ、取り獲むまにまに、みてき出でよ」
國「そればかりじゃアないよ孝助は殿様の物をねるから、お前孝助と一緒にいると今に掛り合いだよ」
その間にも或る夜の畑の中で盗人を見つけた一人の村人が、永追いをして斬られ、深傷を負った。そして畑の作物はみ取られ、いやがうえに村人のりをり立てることになったのである。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)