“即座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そくざ94.6%
たちどころ2.7%
いま2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神事じんじをはれば人々離散りさんして普光寺に入り、はじめ棄置すておきたる衣類いるゐ懐中くわいちゆう物をるに鼻帋はながみ一枚だにうする事なし、かすむれば即座そくざ神罰しんばつあるゆゑなり。
筆を投ずれば風を生じ百言即座たちどころに発するというのが所謂いわゆる馬琴の作風であって、推敲反覆の京伝から見れば奇蹟と云わなければならなかった。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それが可厭いやならお止しだけれど、きまった人が出来た上は、片時も、寝衣ねまき胡坐あぐらかいた獣なんぞ、備前焼の置物だって身のまわり六尺四方はおろかなこと、一つ内へは置けないから、即座いま帰れ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)