“棄置”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すてお28.6%
すておき28.6%
すておい14.3%
すておか14.3%
すておく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罪人「やい、わりゃア何者だ、死者狂いのおいらを何故なぜ止めるか、ふざけやアがると其の分には棄置すておかねえぞ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
神事じんじをはれば人々離散りさんして普光寺に入り、はじめ棄置すておきたる衣類いるゐ懐中くわいちゆう物をるに鼻帋はながみ一枚だにうする事なし、かすむれば即座そくざ神罰しんばつあるゆゑなり。
何しろ私を始め箕作秋坪そのほかの者は、一時いちじ彼に驚かされてそのままソーッと棄置すておいたことがあります。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
道楽をして棄置すておかれん、親に苦労をかけてたまらんから殺しましたと云って尋常に八州へ名告なのって出なさい、なれども一人の子をわたくしに殺すのは悪い事じゃから髪の毛を切って役所へ持ってけば
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
却説かくて甲州屋吉兵衞は廿有餘年いうよねんの其昔し東海道の藤川宿へ貧苦ひんくせまつてすてたる我が子に場所もあらうに白洲しらすにて再會さいくわいせんとは思ひきや夢かとばかりに思はれて後先も無く突然いきなり助命じよめいは願へど流石さすがにも久八ことは私しのせがれなりとも云出し兼さりとても又棄置すておくときは五逆の大罪遁るゝ道なし此身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)