“助命”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょめい75.0%
じよめい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋島肥前守なべしまひぜんのかみは、山役人から、そのよろこばしいらせをうけると、直ちに、久米一助命じょめいの急使を走らせた。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
這い伏して助命じょめいを乞うだろうか。あるいは一身の矜持きょうじを賭けて、戦うだろうか。それは、その瞬間にのみ、判ることであった。三十年の探究も、此の瞬間に明白になるであろう。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
以て久八助命じよめい仰せ付られ下し置れ候樣ひとへに願ひ上奉つり候と頻りに繰返し/\願ひ立ける程に有合一同の者共昨日迄何とも言ざりし吉兵衞がにはかにさへぎつて助命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思ふ人の習ひぞ無理ならじ吉兵衞はうれしいとかなしとにて前後そろはぬ助命願ひには越前守殿は何か此助命じよめいねがひにはふかわけの有ことやと英才深智の奉行にも事の仔細しさいの分り難く暫時しばらくかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)