助命じょめい)” の例文
鍋島肥前守なべしまひぜんのかみは、山役人から、そのよろこばしいらせをうけると、直ちに、久米一助命じょめいの急使を走らせた。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
這い伏して助命じょめいを乞うだろうか。あるいは一身の矜持きょうじを賭けて、戦うだろうか。それは、その瞬間にのみ、判ることであった。三十年の探究も、此の瞬間に明白になるであろう。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
其方共助命じょめい申付、日本橋ニ於テ、三日さらしノ上、遠島之ヲ申付ル
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)