“助力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たすけ35.3%
じょりょく17.6%
じよりよく11.8%
じよりき11.8%
おちから5.9%
じょりき5.9%
ぢょりき5.9%
ぢょりょく5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、馬越は自分の身體からだ靈魂たましひも、人の助力たすけを乞はないでは、一人立ちで生きて行く力のないことを思つて、さながら一種の乞食のやうな氣がした。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
その帆村から、若い女探偵の助力じょりょくを得たいことがあるから、誰か融通ゆうずうしてくれといってきたんだ。どうだ、君ひとつ、行ってくれんか
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あるひ自力じりよく十分じゆうぶんなこともあり、あるひ助力じよりよくようすることもあり、あるひ消防隊しようぼうたい必要ひつようとすることもあるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
侠氣をとこぎを以て小間物屋彦三郎に助力じよりきいたし、まことの罪人を訴へ出でたる段、近ごろ奇特に存ずるといふので、いづれ改めてお呼び出しの上、お奉行樣から直々のお褒めがある筈だぞ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
千万かたじけのう存じます、おゝ町か、留守中さぞ苦労しなすったろう、よう達者でいてくれた、文治も皆さんの助力おちからと天の助けで、再びお前に逢うとは此の上の喜びはない
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
静岡の市中ではこの事を聞き伝えて種々のうわさが立った。さてその日になると、早朝に前田五門まえだごもんが保の家に来て助力じょりきをしようと申し込んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
したが、こゝな浮氣者うはきもの、ま、わしと一しょにやれ、仔細しさいあって助力ぢょりきせう、……この縁組えんぐみもと兩家りゃうけ確執かくしつ和睦わぼくへまいものでもない。