“求”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もと76.7%
10.0%
もとめ7.5%
きゅう1.7%
1.7%
もとむ0.8%
あさ0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのるのは、かわいそうだ。」といって、大人おとなたちにかって、同意どういもとめ、このることに反対はんたいしたでありましょう。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すな真菰、真菰が中に菖蒲さく潮来いたこの入江、はるばると我がめ来れば、そのかみの潮来の出嶋荒れ果てて今は冬なる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
保は枳園のもとめに応じて、新聞社に紹介し、二、三篇の文章を社に交付して置いて、十二日にまた社用を帯びて遠江国浜松に往った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
きゅう、君子というものは、自分の本心を率直にいわないで、あれこれと言葉をかざるのをにくむものだ。私はこういうことを聞いたことがある。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その祖先は天富命あめのとみのみことが斎部の諸氏もろうじを従え、沃壌地よきところき、遥に、東国の安房の地に拓務を図ったのに、加えられて、東国に来り住んだ。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
今消極のうれいうれえてこれを防ぐにもせよ、積極の利をはかってこれをもとむるにもせよ、旧藩地にて有力なる人物は必ずこれを心配することならん
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
手広い花屋は、近まはり近在をあさるだけでは間に合はない。其処で、房州、相模はもとより、甲州、信州、越後あたりまで——持主から山を何町歩と買ひしめて、片つ端から鎌を入れる。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
カレ亦た其御祖命、哭きつつげば、見得て、即ち其木を拆きて、取出で活して、其ミコに詔給わく、汝此処にあらば、遂に八十神に滅さえなんと詔給いて
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)