“もとむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草刈等はなおまず、怠らず、たゆまず、ここかしこともとむれども、金属は釘のおれ鉄葉ブリキはしもあらざりき。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
但シソノ既ニニ上セシ者ハ伝播でんぱスルモノすこぶる多シ。板葉焚燬ふんきストイヘドモコレヲもとむルコトマタ難カラズ。ソノ他イマダ梓セザルモノ長短七、八百首アリ。獲ント欲スレドモ由ナシ。懊悩おうのうスルコト累日。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今消極のうれいうれえてこれを防ぐにもせよ、積極の利をはかってこれをもとむるにもせよ、旧藩地にて有力なる人物は必ずこれを心配することならん
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かえりみて明治前後日本の藩情如何いかん詮索せんさくせんと欲するも、茫乎ぼうことしてこれをもとむるにかたきものあるべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
故に下等士族は、その下等中の黜陟ちゅっちょくに心を関して昇進をもとむれども、上等に入るの念は、もとよりこれを断絶して、そのおもむき走獣そうじゅうあえて飛鳥ひちょうの便利を企望きぼうせざる者のごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)