“片”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かた31.0%
きれ27.7%
かけ10.9%
ぺん7.9%
ひら5.0%
ペンス3.3%
かけら2.3%
ぺら2.3%
へん2.0%
ペニー1.3%
(他:19)6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“片”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語17.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しばらくするとくまは、このときまで、まだ、うすぐらかたすみにじっとしているにわとりほういて、
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
鉄風 もう、みんな年頃だから、少しずつ変なんだな。どれからでも、かたぱしから片をつけて行かなくちゃいかんよ。
華々しき一族 (新字新仮名) / 森本薫(著)
姪が出して来て見せたものは、手紙と言っても、純白な紙のきれにペンで細く書いた僅かな奥床おくゆかしい文句であった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼の眼の前にしろじろと見えているものは、もはや大理石のきれはしではなくて、その一つ一つがみごと円満具足の肉体であった。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ロスリッジが黙って俯向いて、焼麺麭トーストかけを弄んでいるので、細君は半ば冗談に、だが、何となくきっとした声で、
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
無数の米粒の中に、もしや見えざる石のかけが混っていて、主人が胃を破りその生命を危くするような事がありはせまいか。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
呂宋兵衛がおうぎをもって打ちおとせば、ちょう死骸しがいはまえからそこにあった一ぺんの白紙に返っている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほんとうに、よくそられわたっていて、一ぺんくもすらなく、あめりそうなけはいはなかったのです。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
背筋せすじの通った黄なひらが中へ中へと抱き合って、真中に大切なものを守護するごとく、こんもりと丸くなったのもある。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
我はかの飾れる精氣より、さきにわれらとともにかしこに止まれる凱旋がいせんの水氣ひらをなして昇るを見たり 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
昼食三シリング・夕食三シリングペンスとあって、ア・ラ・カアトのほうを見ると、こうだ。
『このに一ペンスやっとくんなさいな。ほら! こんな可愛い児! 運がよくなりますよ! 賭けた馬が勝ちますよ! ねえ奥さま、この児に一ペンス——。』
が、僅に残っている良心どころか良心らしいものは、かけらさえ残っていない。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
が、僅に残つてゐる良心どころか良心らしいものは、かけらさへ残つてゐない。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
と、下宿を出る時、手織木綿の風呂敷を用意までして来てゐたので、うすぺらな小切手を見ると変な顔をした。
と言ひ言ひしてゐた。たまに相手が鳥の羽のやうにうすぺらな事でも言ひ出すと、象山は直ぐと懐中ふところへ手を突つ込んで、
三角塔形をした色彩の強烈な糖菓、サンドウィッチが五六へん、それから菓子店に特有な神秘的なボルド酒とシェリ酒の瓶が二本。
その長いやくは、葯胞やくほうへんがもとから上の方にき上がって、黄色の花粉を出している特状がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
欠損の主因はファーニッシング・デパートメント仕入の際、英為替二シリングペニーであったのが送金のとき二志以下となる。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
一プウドすなわち四十ポンドの小麦粉は約二ペニー半で売られ、一頭の牡牛は五、六シリング、また牝牛は三、四シリングで売られた1
七つ八つの泡によって鍋底から浮上り漂う銀杏形いちょうがたれの中で、ほど良しと思うものを彼ははしで選み上げた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
子供等は持つて帰つた林檎をおいしさうに食べるのであつたが、私は一れも食べる気がしなかつた。
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
草刈等はなおまず、怠らず、たゆまず、ここかしこともとむれども、金属は釘のおれ鉄葉ブリキはしもあらざりき。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれどもそれと同時に若先生と私の膝の前に転がっている「あやかしの鼓」の胴が何でもない木のはしのように思われて来たのは、あとから考えても実に不思議であった。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ぱらり、 ぱらり! とおさよの手で幾重にも包んだ油紙とぼろぎれがとけてゆくうちに、いつしか堅くつばをのみながら、じっとおさよの手もとをみつめていた栄三郎の眼に、一閃チラリと映ったのは!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ぎれ一つあるでない。
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
「ざまア見あがれ、明日は龍の口の評定所へ駈け込み訴へだ。一萬二千石は三月經たないうちに微塵みぢんさ。それが嫌なら、娘をお屋敷へ呼返した上、下手人に繩付けて來い」
「それだから、いやさ。すぐ、そんな風にに火がいたようになるのは、猪武者いのししむしゃというものですよ。ほんとうに、雪之丞に、意趣返しをなさるおつもりなら、ちゃんと、陣立てをなすっていらっしゃい」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
うつるにつれて黄蝋の火は次第にすみにおかされて暗うなり、燭涙しょくるいながくしたたりて、ゆかの上にはちぎれたるうすぎぬ、落ちたるはなびらあり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
時は春「うす紫にうち煙つた朧月夜」で「風も無いのに眞白に咲き滿ちた櫻の梢からは、音も無く花びらが、ひらひらひら——ひらひらとしつきりなしに」散りかゝるといふやうな婦人向の、極めて通俗に美しいと呼ばるべき景色である。
私の小さい女中は、私の家の掃除の手傳ひをしてから、一ペニイの手傳ひ賃で、大喜びでいつた。
子供の時の最も親しい遊道具だった「一ペニイなら無彩色・二ペンスなら色つき」の紙芝居(それを玩具屋から買って来て家で組立て「アラディン」や「ロビン・フッド」や「三本指のジャック」を自ら演出して遊ぶのだが)の影響であろうか、スティヴンスンの創作は何時でも一つ一つの情景の想起から始まる。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「わしだよ。そこでさっきの話のつづきだがね、おまえは魚屋の前からきたとすると、いますずきが一ぴきいくらするか、またほしたふかのひれが、十テールに何ぎんくるか知ってるだろうな。」
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
のひとつぶやき、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
ふたまたささやぐ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
樫をけづつた木のへらを、
妄動 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
此頃になつて、それは、遠い昔の夢の断れハシの様にも思はれ出した。
身毒丸 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二、三十ペニヒで相当なものが吸われた。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)