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片
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かけら
ふりがな文庫
“
片
(
かけら
)” の例文
兎も角もと私は其処に腰を下した。足の裏がちくちくと痛んでゐる。雲の
片
(
かけら
)
は次第に消えて白い月影のみいよ/\寂しい。
岬の端
(新字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
が、僅に残つてゐる良心どころか良心らしいものは、
片
(
かけら
)
さへ残つてゐない。女らしい、つゝましい心の代りに、そこに翼を拡げてゐるものは、恐ろしい
吸血鬼
(
ヴァンパイヤ
)
である。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
自分たちの集めた草や花や虫や石の
片
(
かけら
)
などを、自分の
眼
(
め
)
で見るより二百倍も三百倍も大きくして見せる顕微鏡で見ることなどを思ふと、叢の中で踊り
廻
(
まは
)
りたいほどでした。
原つぱの子供会
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
私が自動人形だとお思ひになりますか?——感情のない機械だと? そして私のパンの
片
(
かけら
)
が唇からつかみ取られ、私の生命の水が
杯
(
さかづき
)
からこぼれ出てしまふのに堪へ得るとお思ひですか。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
蟹の甲殻の
片
(
かけら
)
を時々ふむらしく、その音がした。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
▼ もっと見る
右の
掌
(
てのひら
)
に二箇所硝子の
片
(
かけら
)
が立っていた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
石に碎けし
片
(
かけら
)
なり
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
が、僅に残っている良心どころか良心らしいものは、
片
(
かけら
)
さえ残っていない。女らしい、つゝましい心の代りに、そこに翼を
拡
(
ひろ
)
げているものは、恐ろしい
吸血鬼
(
ヴァンパイヤ
)
である。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
“片”の解説
片(へん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“片”を含む語句
片端
一片
木片
片々
片方
紙片
破片
小片
片面
片側
片付
断片
岩片
阿片
布片
片附
砕片
頬片
片傍
片頬笑
...