“小片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎれ62.5%
かけ6.3%
かけら6.3%
しようへん6.3%
ちいさい6.3%
パーチクル6.3%
ペーチクル6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのつぎは、文庫張ぶんこばりの一家族で、割り竹で編んだ箱へ紙を貼り、漆を塗って、手文庫、おんなの小片こぎれ入れなどをこしらえるのが稼業。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
室に入り来てまず四周ぐるりと人々を見廻し地板ゆかいたに坐り両掌を地板にせ、また諸方に伸ばして紙や麪包パン小片かけを拾い嗅ぐ事猴のごとし、この児痩形やせがたにて十五歳ばかりこの院に九年めり
ホ、ホ、ホ、ホ、と笑ったはずみに、手にかかえていた包の中から一枚の小皿が落ちて砕け、お蝶の足元へ玉虫色の小片かけらを散らしました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鎔岩ようがん無數むすう泡末ほうまつふくまれたものは輕石かるいしあるひはそれに類似るいじのものとなるのであるが、その小片しようへんはらぴりとづけられ、火山灰かざんばひとも遠方えんぽうにまではこばれる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
はっと思うたが及ばない、見れば猪口は一つおどって下の靴脱くつぬぎの石の上に打付ぶつかって、大片おおきいのは三ツ四ツ小片ちいさいのは無数にくだけてしまった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もし彗星の尾が非常に細かい小片パーチクルからできているとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされるわけだ
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もし彗星の尾が非常に細かい小片ペーチクルから出来てゐるとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされる訳だ
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)