“片小鬢”の読み方と例文
読み方割合
かたこびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考へ所持の金子を盜み取んとするにより引捕ひきとらへて金子は取り返し以來心を改めよとてよく/\異見いけん差加さしくはへ候節宿屋の者共馳來はせきたりてかれ片小鬢かたこびんの毛を拔取ぬきとり入墨いれずみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取んとしたる騙子ごまのはひなり其時彼奴きやつ引捕ひきとらへしに宿屋の者ども寄集り片小鬢かたこびんの毛を引拔て入墨いれずみをなしたるなり因て某し彼奴をいましめ以後惡心出しなら其の入墨を水鏡みづかゞみうつし見て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見たりしがはておのれは何處どこでか見た樣な奴オヽ夫々それ/\片小鬢かたこびん入墨いれずみにて思ひ出したり汝は/\不屆なる奴と白眼にらみ付られ久兵衞は再びおどろき何とぞ御武家樣御慈悲ごじひを願ひ奉つると何か樣子有氣に疊へ天窻あたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)