“片手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたて95.4%
てんぼう2.3%
あたて1.1%
かた/\1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片手かたてにブリキかんをぶらさげて、片手かたてにはさおをち、いつも帽子ぼうし目深まぶかにかぶって、よくこの洋服屋ようふくやまえとおったのでありました。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
片手てんぼうでも命は助かりたいか」と刑部がまたきいた。右衛門は恐ろしい苦悶を顔に現しながら頷いた。刑部の君臣はまたどっとわらった。刑部はまた口を切って
三浦右衛門の最後 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それからかれはくちびるに指を当てて、ちょうちんを持った片手あたてでわたしたちのねむっている事に指さしをした。
わっちが刀の詮議に市川の方へくと、高嶺たかねから船の胴のへ落ちた死骸は、稻垣小左衞門さまという人で、片手かた/\に一節切を握り、片手には黒羅紗の頭巾を持って血まぶれに成って落ちたので