“片手間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたてま75.0%
かたでま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで賃仕事の片手間かたてま一中節いつちうぶし稽古けいこをし、もし上達するものとすれば師匠ししやうになるのも善いと思ひ出した。しかし一中節はむづかしかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そのどの家もめいめいの商売だけではくらしがたたず、百姓ひゃくしょうもしていれば、片手間かたてまには漁師りょうしもやっている、そういう状態じょうたいは大石先生の村と同じである。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
岩野泡鳴氏は文士や画家ゑかき片手間かたでまの生産事業じごふとしては養蜂ほどいものは無いといつて、一頻ひとしきりせつせと蜜蜂の世話を焼いてゐた。
この時の事はのちになっても、和尚贔屓おしょうびいきの門番が、しきみや線香を売る片手間かたでまに、よく参詣人へ話しました。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)