“片手業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたてわざ75.0%
かたてま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と私には言いながら、八の脱いだ外套と帽子を、置戸棚のわき押束おッつくねざまに、片手業かたてわざに火鉢にかかった湯気を噴く鉄瓶を提げて、すいと二階へ上って行く。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身に覺えた仕立てなどは、片手業かたてわざで出來る筈もなく、伊勢屋さんのお情けで少しばかり仕事を廻して貰ひ、娘が夜の目も寢ずに働いて、やつと二人口を過して居ります。
それで到頭たう/\落城らくじやうしてしまつたのです、滅亡めつばういては三つの原因げんいんが有るので、(一)は印刷費いんさつひ負債ふさい、(二)は編輯へんしうと会計との事務じむ煩雑はんざつつて来て、修学しうがく片手業かたてまあまるのと
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)