“滅亡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつばう37.0%
めつぼう29.6%
ほろび22.2%
ほろぼ7.4%
ほろ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘿月らげつは一家の破産滅亡めつばうむかし云出いひだされると勘当かんだうまでされた放蕩三昧はうたうざんまいの身は、なんにつけ、禿頭はげあたまをかきたいやうな当惑たうわくを感ずる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
けれどもその日本が今が今潰れるとか滅亡めつぼうの憂目にあうとかいう国柄でない以上は、そう国家国家と騒ぎ廻る必要はないはずです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
我は一者ひとりの前を走れる千餘の滅亡ほろびの魂をみき、この者徒歩かちにてスティージェを渡るにそのあしうら濡るゝことなし 七九—八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
けれども、そのたんびに、あの憐憫あわれなアヤ子の事を思い出しては、霊魂たましい滅亡ほろぼす深いため息をしいしい、岩の圭角かどを降りて来るのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
先を争って天幕テントりまわすと、手に手におこういたり、神符しんぷを焼いたりして崑崙山神の冥護めいごを祈ると同時に、盛大なお茶祭を催して、滅亡ほろびた崑崙王国の万霊を慰めるのだそうですが
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)