“ほろぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
43.9%
35.1%
12.3%
滅亡3.5%
1.8%
1.8%
殲滅1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねがわくはわが求むる所を得んことを……願くは神われをほろぼすをしとし御手みてを伸べて我を絶ち給わんことを」と彼はひたすらに死をねがう。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
神聖たふとことば二人ふたりむすはしてくだされば、こひほろぼため此身このみ如何樣どのやうにならうとまゝ。つまぶことさへかなへば、心殘こゝろのこりはない。
そもそも天の此文しぶんほろぼさざるの深意なるべし。本日たまたま中元、同社、てずから酒肴しゅこうを調理し、一杯をあげて、文運の地におちざるを祝す。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
思うがままに苦しめて、そうして最後になぶり殺しにし、木曽の館を滅亡ほろぼしてくれよう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幕吏搜索さうさくして樓下に至る。南洲乃ちげきを觀るに託して、舟をりてげ去れり。此れ皆勇怯ゆうきよほろぼ勝負しようぶを忘るゝものなり。
〔譯〕刀槊たうさくきよ心をいだく者はくじけ、勇氣ゆうきたのむ者はやぶる。必や勇怯ゆうきよを一せいほろぼし、勝負しようぶを一どうわすれ、之をうごかすに天を以てして、廓然かくぜん太公たいこうに、之をしづむるに地を以てして、もの來つて順應じゆんおうせん。
ただし『五雑俎』に明の名将威継光が数百の猴に鉄砲を打たせて倭寇わこうほろぼしたとか、三輪環君の『伝説の朝鮮』一七六頁が、楊鎬が猿の騎兵で日本勢を全敗せしめたなど見ゆるは全くの小説だ。
つまり私に徳川幕府の細作かんじゃになれと云われるのでした。当代の政治しおき順服まつろわぬ徒輩とはいを一気に殲滅ほろぼす下拵えを私にせよというのでした。
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)