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滅
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ほろぼ
ふりがな文庫
“
滅
(
ほろぼ
)” の例文
そこでこの歌の心はどういうものかというと実によい歌です。かかる勇気がなければ到底大敵を
滅
(
ほろぼ
)
して国難を救うことは出来ない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
願
(
ねがわ
)
くはわが求むる所を得んことを……願くは神われを
滅
(
ほろぼ
)
すを
善
(
よ
)
しとし
御手
(
みて
)
を伸べて我を絶ち給わんことを」と彼はひたすらに死を
希
(
ねが
)
う。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
慘酷
(
むご
)
い/\
汝
(
おのれ
)
めには
滅
(
ほろぼ
)
されたのぢゃ! おゝ、
戀人
(
こひゞと
)
よ!
我
(
わが
)
命
(
いのち
)
よ! いや/\、
命
(
いのち
)
とは
言
(
い
)
はれぬ、
死
(
し
)
んでしまうてゐやる
我
(
わが
)
戀人
(
こひびと
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
尾
(
び
)
公之を
患
(
うれ
)
へ、田中
不二麿
(
ふじまろ
)
、丹羽淳太郎等と議して、大義
親
(
しん
)
を
滅
(
ほろぼ
)
すの令を下す、實に已むことを得ざるの
擧
(
きよ
)
に出づ。一藩の
方向
(
はうかう
)
以て定れり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
この世からあの悪人を
滅
(
ほろぼ
)
さなければ止みません、それにはただ一ツの方法、あの連判状を奪い返し、その爪を剥いでやります。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
▼ もっと見る
もし浮瀬なく、強い者のために沈められ、
滅
(
ほろぼ
)
されてしまうものであったならば、それはいわゆる月に
村雲
(
むらくも
)
、花に嵐の
風情
(
ふぜい
)
。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
憎み
怨
(
うら
)
める
怒
(
いかり
)
の余に投返されて、人目に
曝
(
さら
)
さるる事などあらば、
徒
(
いたづら
)
に身を
滅
(
ほろぼ
)
す
疵
(
きず
)
を求めて終りなんをと、遣れば火に入る虫の
危
(
あやふ
)
く、捨つるは惜くも
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
怖しい、暗い夜の翼が、すべての色彩を腐らし、
滅
(
ほろぼ
)
して、翼たゆく垂れ下がって、森の
頂
(
いただ
)
きと
接吻
(
せっぷん
)
したらしい。
森の暗き夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
土深く鍬を入れて掘り返えし、丁寧に根を拾う外に
滅
(
ほろぼ
)
す道は無い。我儕は世を渡りて往々此種の草に出会う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
義竜は
弘治
(
こうじ
)
二年の春、
庶腹
(
しょふく
)
の兄弟
喜平次
(
きへいじ
)
、
孫四郎
(
まごしろう
)
の二人を殺し、続いて父
道三
(
どうさん
)
と
鷺山
(
さぎやま
)
に
戦
(
たたこ
)
うて父を
滅
(
ほろぼ
)
してからは、
美濃
(
みの
)
の守護として得意の絶頂に立っていたが
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
私やあなたの造り主で、その
方
(
かた
)
は、御自分のお
創
(
つく
)
りになつたものは決してお
滅
(
ほろぼ
)
しにならないの。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
其後
(
そののち
)
、
田常
(
でんじやう
)
が
簡公
(
かんこう
)
を
殺
(
ころ
)
すに
及
(
およ
)
んで、
盡
(
ことごと
)
く
高子
(
かうし
)
・
國子
(
こくし
)
の
族
(
ぞく
)
を
滅
(
ほろぼ
)
す。
常
(
じやう
)
の
曾孫
(
そうそん
)
和
(
わ
)
に
至
(
いた
)
りて
(三三)
自立
(
じりふ
)
し、
因
(
いん
)
、
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
と
爲
(
な
)
る。
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひ
威
(
ゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふ、
大
(
おほい
)
に
穰苴
(
じやうしよ
)
の
法
(
はふ
)
に
(三四)
放
(
なら
)
へり。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
鹿台
(
ろくたい
)
の財を発するには、
無道
(
むだう
)
の
商
(
しやう
)
を
滅
(
ほろぼ
)
さんではならぬと考へたのだ。己が意を
此
(
こゝ
)
に決し、
言
(
げん
)
を
彼
(
かれ
)
に
託
(
たく
)
し、格之助に
丁打
(
ちやううち
)
をさせると称して、準備に取り掛つたのは、去年の秋であつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一朝
(
いっちょう
)
幕政府の
顛覆
(
てんぷく
)
に際して、生徒教員もたちまち四方に散じて行くところを知らず、東征の王師、必ずしも開成校を敵としてこれを
滅
(
ほろぼ
)
さんとするの意もなかりしことならんといえども
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
狂乱に近い画家の精神が一種の自爆性を帯びて激しく発散する。いかなる
怒濤
(
どとう
)
にも
滅
(
ほろぼ
)
されまいとする情意の熱がそこに
眩
(
まばゆ
)
いばかりの
耀
(
かがや
)
きを放って、この海景の気分をまとめようとあせる。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
身
(
み
)
を
殺
(
ころ
)
して
霊魂
(
たましい
)
をころし
得
(
え
)
ぬ
者
(
もの
)
どもを
懼
(
おそ
)
るな、
身
(
み
)
と
霊魂
(
たましい
)
とをゲヘナにて
滅
(
ほろぼ
)
し
得
(
う
)
る
者
(
もの
)
をおそれよ。われ
地
(
ち
)
に
平和
(
へいわ
)
を
投
(
とう
)
ぜんために
来
(
きた
)
れりと
思
(
おも
)
うな、
平和
(
へいわ
)
にあらず、
反
(
かえ
)
って
剣
(
つるぎ
)
を
投
(
とう
)
ぜん
為
(
ため
)
に
来
(
きた
)
れり。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
弱きものの
虐
(
しへた
)
げられ、
滅
(
ほろぼ
)
さるゝ光景であつた。数本の足——或は毛深い、或は青白い、或は
滑
(
なめ
)
らかな数本の足がだらりと空間に下つて見られた。かれは思はず手を合せて、口に経文を
唱
(
とな
)
へた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
今までの
悪業
(
あくごう
)
の
罪障消滅
(
つみほろぼ
)
しの為に頭を剃りこぼって、
何
(
ど
)
の様な辛苦修行でもし、カン/\坊主に成って今迄の罪を
滅
(
ほろぼ
)
さなくっちゃア
往
(
い
)
く処へも往かれねえから、己の事は諦めて呉れとはいいましたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一 われらは妖官を
懲
(
こ
)
らして法は
滅
(
ほろぼ
)
さず、妖民は斬る
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其子ジウスに
滅
(
ほろぼ
)
され
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
金を
滅
(
ほろぼ
)
し、宋を傾け
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しかるに神の
所作
(
しょさく
)
にして愛養物なる我を何故に彼はかくまで苦めかつ
滅
(
ほろぼ
)
さんとするのであるかと、ヨブは依然として神に向って肉迫するのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
今日
(
こんにち
)
の人才を
滅
(
ほろぼ
)
す者は、
曰
(
いは
)
く色、曰く高利貸ぢやらう。この通り
零落
(
おちぶ
)
れてをる僕が気毒と思ふなら、君の為に
艱
(
なやま
)
されてをる人才の多くを一層
不敏
(
ふびん
)
と思うて遣れ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私の眼には次第々々に、女の姿が、私の藝術を
滅
(
ほろぼ
)
す妖魔のやうに見えて來た。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
同じもののような気がしてならない。何だかわからぬ愛のために、恋のために、その悲しさのために、
身
(
み
)
と
霊魂
(
たましい
)
とをゲヘナにて
滅
(
ほろぼ
)
し
得
(
う
)
る
者
(
もの
)
、ああ、私は自分こそ、それだと言い張りたいのだ。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
この媚は己の醒めた意識が
滅
(
ほろぼ
)
そうとした為めに、却って
raffiné
(
ラフィネエ
)
になって、無邪気らしい仮面を被って、その蔭に隠れて、一層威力を逞くしているのではないかとも思われるのである。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
扱
(
あつか
)
ひかたがわるいので
爆發
(
ばくはつ
)
し、
我
(
わ
)
れと
我
(
わ
)
が
武器
(
ぶき
)
で
身
(
み
)
を
滅
(
ほろぼ
)
す。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
人を
滅
(
ほろぼ
)
すほほゑまひ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「汝の手我を営み我を
悉
(
ことごと
)
く作れり、しかるに汝今われを
滅
(
ほろぼ
)
し給う也」と八節はいい、九節は八節の反覆というべく
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ボヘミヤのハッスまさに
焼殺
(
しょうさつ
)
せられんとするや大声
呼
(
よん
)
でいわく「我死するのち千百のハッス起らん」と、一
楠氏
(
なんし
)
死して慶応明治の維新に百千の楠公起れり、楠公実に
七度
(
ななたび
)
人間に生れて国賊を
滅
(
ほろぼ
)
せり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
“滅(滅日)”の解説
滅日(めつにち)は、太陰太陽暦における暦注の1つ。滅と略する場合もある。
(出典:Wikipedia)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“滅”を含む語句
滅亡
滅法界
滅法
滅相
破滅
滅茶々々
滅切
滅多
滅茶滅茶
滅茶苦茶
滅茶
磨滅
寂滅
罪滅
幻滅
滅却
絶滅
罪障消滅
殲滅
湮滅
...