“丁打”の読み方と例文
読み方割合
ちやううち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは余り人を信じ過ぎて、君をまで危地きちに置いた。こらへてくれたまへ。去年の秋からの丁打ちやううち支度したくが、仰山ぎやうさんだとはおれも思つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
平八郎は格之助の師藤重ふぢしげせがれ良左衛門りやうざゑもん、孫槌太郎つちたらうの両人を呼んで、今年の春さかひだうはまで格之助に丁打ちやううちをさせる相談をした。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鹿台ろくたいの財を発するには、無道むだうしやうほろぼさんではならぬと考へたのだ。己が意をこゝに決し、げんかれたくし、格之助に丁打ちやううちをさせると称して、準備に取り掛つたのは、去年の秋であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)