“堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どう51.0%
だう40.8%
おく2.0%
ざしき2.0%
2.0%
へや2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、おとこたちが、かねつきどうがって、かねをつくのです。やがて、陰気いんきかねは、とおくまでなみってひびいてゆくのでした。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
廣い庭をグルリと廻ると、北から西へ伸びた、深々とした林があり、その林の中ほどに、十尺四方ほどの嚴重なだうが建つてをります。
王は庚娘をれて自分の家へ帰って、おくへ入って母親に逢った。母親は王の細君がもとの女でないのを不審がった。王はいった。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そして、朱塗の門を入って往くと、そこにきれいな楼閣があって、一人のとしよりざしきの上に坐っていたが、七八十歳になる人のようであった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
もうめるかと思ったら最後にぽんとうしろへげてその上へっさりと尻餅を突いた。「君大丈夫かい」と主人さえ懸念けねんらしい顔をする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
侍女達は引込んで往ったが、間もなく数十人の侍女がへやの中へいっぱいになるように出てきて、それが幕を張り席をこしらえはじめた。杜陽は心配そうな眼をしておずおずとそれを見ていた。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)