“叟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじ33.3%
としより22.2%
おぢ11.1%
おやじ11.1%
そう11.1%
をぢ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学びし人とも覚えずしかるをなおよくかくの如く一吐一言いっといちげん文をなして爲永ためながおきなを走らせ式亭しきていおじをあざむく此の好稗史こうはいし
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
そして、朱塗の門を入って往くと、そこにきれいな楼閣があって、一人のとしよりざしきの上に坐っていたが、七八十歳になる人のようであった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
おぢよ、我こそ不死の神、ヘルメーアスぞ、來れるは。 460
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
この砂は何地の砂かと聞いたが、ぼれおやじや婦女子ばかりで何だか分らず、こんな地へ遠国より古くかかる物を持ち来るはずなければ、必ずこの地に多く鉄砂を産する事と考えた。
老格熟達の風を尊ぶ古人たちの間では、四十歳をこえるともう自らそうといったり翁と自称したりしている例はたくさんにある。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤十字病院前を南に行つて西側に、雑貨商大久保増太郎と云ふをぢが住んでゐる。大久保氏は羽沢根生はねざはねおひの人で、石経山房の址がいかなる変遷を閲したかを知つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)