“北叟笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほくそえ68.2%
ほくそえみ18.2%
ほくそゑ6.8%
ほくそゑみ4.5%
にやあツ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……なぞと独りで北叟笑ほくそえみながら、T子にも内証でコッソリ姪の浜へ来て、如月寺の本堂へ忍び込んで、御本尊の首を抜いてみると……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
両手で受け取った猪右衛門は謂うところの北叟笑ほくそえみ、そいつを頬へ浮かべたが、「これで取引は済みました。ではお嬢様え、ご免なすって」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
シャクに含む所のある長老達は北叟笑ほくそゑんだ。部落にとつて有害無用と一同から認められた者は、協議の上で之を處分することが出來るのである。
狐憑 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
なんにもはずきふにものもいはれないでみまもると、親仁おやぢはじつとかほたよ。うしてにや/\と、またとほり笑方わらひかたではないて、薄気味うすきみわる北叟笑ほくそゑみをして
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
北叟笑にやあツとするのと面白いのとは違ふんぞ
玩具の賦:昇平に (新字旧仮名) / 中原中也(著)