“式亭”の読み方と例文
読み方割合
しきてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文化三年の火事に四日市の古本店を焼け出されて、本石町新道ほんこくちょうじんみちに移ってからで、式亭しきてい三馬はその戯作道の頂天にある時代だった。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
学びし人とも覚えずしかるをなおよくかくの如く一吐一言いっといちげん文をなして爲永ためながおきなを走らせ式亭しきていおじをあざむく此の好稗史こうはいし
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
このうち彩色板刻の最も精巧なるは『俳優三階興』と『役者此手嘉志波』なり。『俳優三階興』は式亭しきてい三馬がその序文に言へるが如く春章が絵本『夏の富士』を焼直したるものに相違なし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)